色と内面と外見。 日本の伝統色 をパーソナルカラーシーズンに別けた理由。

2019年9月冊子「着姿と寸法」の発行を決めたとき
“おまけ”みたいな物を付けたいと思い
日本の伝統色 パーソナルカラーシーズン別色見本を作ることにしました。

《関連記事》2019年9月 冊子「着姿と寸法」を発行しました。

なぜパーソナルカラーの色見本だったのか?

2019年から、自分の着物を寸法や仕立て方で、着姿にどんな違いが出るのか
いろいろと試し始めていました。

自分の着物を仕立てるのに、まずは、反物を用意することになるんですが
当時お世話になっていた呉服屋さんが(今もお世話になっていますが)
白生地から色や柄、着ていく場所を想定して、一から誂えることが出来るという
私にとっては、とてつもなく楽しい経験ができる場所でした。

一枚、二枚、とお願いしていくんですが
毎回なんとなく、その時気になった色でお願いしては
微妙に違う感じがしたり

無限にある色から一つの色を決めることが
だんだん難しく思えてきたり

「一つの指針のようなものが欲しい」
と思うようになりました。

そこで、
パーソナルカラー診断を受けたんです。

そこで感じたのは
自分の本領を発揮できる色
自分の得意な柄、素材、組み合わせ
は、洋服でも、着物でも同じでいいんだということ。

やっと納得できた私は、次の着物の色をパーソナルカラー診断の時にもらった
洋服の色見本をもとに染めることにしました。

でも、考えてみれば、西洋の色と日本の色は全然違うんですよね。
特に着物は、日本独特の色で染めてあることが多いと思うんです。

「日本の伝統色だと、どの色が私の色になるんだろう?」
「日本の伝統色で染めたい!」

ということで
日本の伝統色を、パーソナルカラーシーズン別 色見本を
作成するとにしました。


世界でも伝統色があるのは、中国・フランス・日本だけ
なんてことも、当時、全く知りませんでした(汗)

「パーソナルカラー」という言葉は
今は、自分がどのシーズンなのか多くの方が知っていたり、予想していたり
雑誌や化粧品を買うときに見たり聞いたり
馴染みのある言葉になっていると思います。

だから、着物が好きな方に
日本の伝統色でその色見本を作ることができたら
楽しいんじゃないかと思ったんです。


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日本の伝統色

浅黄色、納戸色、ひわ色・・・日本独特の名前がついた色があることは
和裁の修業を始めたころから知っていました。

でもそれが、日本の伝統色であり、世界でも稀であることは
この色見本を作るときまで知りませんでした。

日本の伝統色を勉強するとき、有名な本がありますよね。
「日本の色辞典 吉岡幸雄著」

私の本棚にもありました。
読まずに、しまってあるパターンです。

この本の素晴らしいところの一つに
発色の良さが言われています。

「紙が良い。だから、本来の色がしっかりと印刷されている。」
と、美術館で本を販売している方から聞きました。

日本に生まれ育ち、父方・母方ともにご先祖様も日本人という環境で育つと
青、赤、黄、緑・・・色があって当たり前ですが

「日本の色辞典」を読んでいると
色に対して敏感で、ほんの少しの違いも見分けることができる
そして、こんなにも色が豊富であることは、実は、世界的にも
とても珍しいことなのだと知りました。

ひとえに日本にある豊かな自然環境と四季の移り変わりによるもの
とありますが、

日本人が自然の中に身を置いていたことを
色の中からも感じることが出来ました。

内面と外見

内面と外見は、リンクしている
とよく聞くと思います。

日本の伝統色をパーソナルカラーシーズンに別ける依頼をしたと同時に
パーソナルカラーアナリストの資格を取りました。

パーソナルカラーの勉強では、4つのシーズンに別けるだけでなく
さらに細かく24タイプに別けるところまで学びました。

そこで分かったことは
同じシーズンにいたとしても、どんな性格なのか?
内面のタイプによって得意な色・得意な柄・配色パターンが違うということ。

オータムだからといって、すべてのオータム色が得意というわけではなく
その中でも、得意な色・苦手な色があるということが
心底納得しました。

パーソナルカラーの決め台詞でいうと
外見を整えることで、魅力を120%発揮し、内面の自信にもつながります!

日本の伝統色 色見本の使い方

日本の伝統色 パーソナルカラー別色見本は
日本の伝統色をパーソナルカラー シーズンに分類しました。
(全ての伝統色を記載しているわけではありません。)

1.着物を選ぶ時の目安に
2.着物と帯の色合わせの目安に
3.帯揚げ・帯締めを選ぶ時の色合わせに
4.色の勉強に
5.眺めて楽しむのもありです

ぜひ、日本の伝統色を
イエローアンダートーンやブルーアンダートーに別けてみたという視点から
色を楽しんでいただけたら嬉しいです。

日本の伝統色 色見本の作成について

カラースタジオ クルールの松本先生に作成を依頼しました。

色を見る目は、日本でも一番だと思っています。
様々な雑誌の監修や化粧品の監修、企業セミナーなど多方面で活躍されています。

作成したいただいた色見本「日本の伝統色 パーソナルカラー別色見本」も
印刷した後、本来の色がしっかりと表現されるよう調整していただいています。

日本の伝統色 パーソナルカラーシーズン別色見本の購入方法

KOTAROオンラインショップからご購入いただけます。

各シーズン1枚ずつ 4枚1セットの販売です。
販売料金 2,200円(税込・送料込み)

日本の伝統色
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パーソナルカラーシーズン別色見本
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この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。