趣味で和裁を楽しんでいる方の多くは、単物が自分でなんとかできれば良い、袷はプロに任せよう、と思っている方も多いと思います。しかし、単着物や単の羽織など、5枚以上縫ったならば、ぜひ袷に挑戦することをおすすめします。今回は趣味で和裁を楽しんでいる方に向けて、袷着物に挑戦する意味について書いてみました。

袷着物は雲の上の存在ではない
「袷着物」と聞くだけで「私にはまだ早い」「出来る気がしない」と思ったことはないでしょうか。
袷着物の構造は、簡単に言うと単着物を2枚合わせているだけの物。表地を着物の形にし、裏地を表地と同様に着物の形にし、中綴じ(なかとじ)という作業で表地と裏地の縫い代を綴じていきます。この綴じる作業が特別なだけで、表地と裏地は単着物を縫うのとほとんど同じ作業です。なので、単着物が縫えるなら袷着物も縫えると言えます。
袷着物は単着物の延長線上にある
簡単に言うと、単着物2枚を合わせて袷着物にしているので、単着物が縫えるようになったら袷着物も縫えるようになるものだと言えます。ここで言う“縫える”とは、プロのような仕上がりが最初から手に入ると言う意味ではなく、形にすることができる、と言う意味です。
単着物が縫えるとは、つまり着物の名称が分かる、和裁用語が分かる、縫う順番が分かる、印付けが分かる、自分一人で形にできるということ。これらができるだけで、袷着物の表地は解説無しで仕上げることができます。つまり袷着物は単着物の延長線上にあるのです。
袷着物を縫うメリット
単着物を何枚か縫ったらぜひ袷着物に挑戦してみてください。袷なんて縫おうと思ってこともない、かもしれませんが、袷着物を縫うと、和裁の技術が格段に向上します。単着物2枚(表地と裏地)を合わせて袷着物にしますが、このときの2枚はピッタリ寸法通り仕上げなければいけません。表地は寸法通りに仕上げ、裏地は丈は表地より1分5厘長く、前巾後巾など各巾は表地より5厘狭く仕上げます。表地と裏地は単着物を2枚縫うような物なのですが、より精度の高い仕上がりが要求されるのが袷着物です。つまり袷着物を縫うと、寸法通り縫えているのか、自分の縫う技術がどの程度上達しているのかを、目で見える形で確認することができます。
袷着物の面白いところは、途中で“答え合わせ”があるところ。
表地と裏地を縫ったら、裾合わせをし、中綴じと言う作業に入ります。この中綴じに入れるかどうかが答え合わせの部分。丈方向が上手く縫えていないと“袋”が入ってしまうため、中綴じへ進めません。この次へ進めない状況が技術向上へ導いてくれます。

袷着物までのおすすめの順番
- 浴衣(コーマ地)
- シボのある麻の着物
- 単長襦袢
- 袷長襦袢
- 紬の単着物
- 縮緬の単着物
- 単羽織
- 袷羽織
- 袷着物
袷着物が縫いたいと思ったら
KOTARO和裁教室
袷着物が縫いたいと思ったら、ぜひKOTARO和裁教室へ来てください。単着物を5枚程度縫ったら袷へ進んでみましょう。袷着物を縫う前に、袷長襦袢、袷の羽織を縫うとよりスムーズに袷着物を進めることができます。
短期間で袷着物の構造が学べる講座
座学で学ぶ和裁 夏限定集中講座にて袷着物の構造が学べます。
1日で完結する講座ですが、夏限定集中講座(単着物編)受講済みの方、もしくは、単着物を縫ったことがある方のご受講が理想です。
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