KOTARO和裁教室に通っていただいている生徒さん限定で、ベンジンを使って皮脂汚れを落とすワークショップを開催しました。
汚れとは
汚れには水溶性の汚れと、油溶性の汚れがあります。
汚れ落としの鉄則は、はじめに油溶性の汚れを落としてから、水溶性の汚れを落とすことです。半衿は簡単に洗濯機で洗う方も多いともいますが、洗濯前に一手間かけるだけで、より綺麗な状態を保つことができます。
ベンジンは応用の幅が広い!
油溶性の汚れ落としには「ベンジン」を使います。
着物の衿、長襦袢の衿以外にも、洋服の衿汚れ、鞄の持ち手など同じ方法で汚れを落とすことができます。
素材は、絹・ポリエステル・綿・麻、などに使うことができます。
長襦袢はできる限り自分でなんとかしたい!
今回参加して感じたことは、「長襦袢のお手入れはできる限り自分でなんとかしたい」と思いました。
全ての汚れをプロに任せるのも良いですが、着用後その都度ベンジンで拭き取るだけでも衿の変色が抑えられるとのこと。大袈裟にしなくとも、皮脂汚れが目に見えていない状態のうちに拭き取ってしまうこと。この一手間で汚れ沈着や変色を抑えられる。
衿と一緒についでに拭き取っておくと良いなと思った箇所は、袖口と鞄の持ち手。
長襦袢の袖口は衿以上に皮脂汚れが目立つように感じます。着用後拭き取るだけで変色を抑えることができると学びました。
もう一つ、鞄の持ち手です。
利休バッグなど布製の鞄の持ち手は、薄い色ほど皮脂汚れが気になってしまいます。気になった時にベンジンを含ませた布で拭き取るだけで汚れを落とすことができるのも今回の気づきでした。
教えてもらったのはこの方
染色補正士 大槻健一郎さん
着物染み抜き専門店「おおつき工芸」をされています。
▼おおつき工芸さんホームページはこちら
https://otsukikougei.jp
ワークショップの様子
まずは基本の「半衿の汚れの落とし方」から教わりました。
半衿を使って道具の使い方や身体の位置など基本の型を覚えます。
基本の型を覚えたら着物の衿汚れに挑戦
袖口の汚れの落とし方を教わりました。
バチ衿長襦袢の半衿を付けたまま汚れを落としたいと言うわがままなリクエストにも応えていただき、やり方を教えてもらいました。
ワークショップ詳細
▶︎KOTARO和裁教生徒限定 : ベンジンを使って皮脂汚れを落とすワークショップのご案内