第6回目・第7回目 座学で学ぶ和裁 夏限定集中講座 入門クラスを開催しました。

たった1日で着物の裁断から出来上がりまでの全行程を体感できる「座学で学ぶ和裁 夏限定集中講座」は毎年7月と8月に開催しています。
詳細:座学で学ぶ和裁 夏限定集中講座
(来年の開催は、2023年1月に募集開始します。)

今年も7月7日、9日、単着物の構造が学べる入門クラスを開催しました。
1日完結する講座を入門クラスは2回開催しています。

座学で学ぶ和裁 夏限定集中講座

はじめて着物を縫う受講者さん

入門クラスでは、2日間で10名の方にご参加いただきました。
今年は、「初めて着物を縫います!」という方が多く、この講座の受講が決まってから、運針の練習をしてみたり、着物の名称を少し確認してみたりしていました、という言うお声が多かったです。

昨年までは、着付け講師の方や、着物販売員の方、和裁教室へ通った経験のある方のご参加が多かったことに比べて、「初めてです!」と言う方のご参加が増えたことは、とても嬉しかったです。

着物を着る人が多くはない現代、和裁を楽しむ人はさらに少ないのではないかと想像しますが、新しいことに挑戦してみよう・体験してみよう、と思ってもらえる講座になっていることに、嬉しさを感じました。

座学で学ぶ和裁 夏限定集中講座

疲れたけど、楽しかった!

10名の受講者さん、皆さんから「疲れたけど、楽しかった!」とご感想をいただきました。

7時間縫いつづけることは、プロの私たちでも集中力を使い、頭も腕も指もお尻も、全身で疲れるほどです。初めて和裁をする受講者さんはそれ以上の疲れを感じているのではと思います。それでも、“楽しかった”と感じてもらえ、良かったです。

それと共に「達成感がすごい!」というお声もいただきました。

袖が出来上がり、身頃が出来上がり、衿が付き、徐々に出来上がってくる過程が目に見えて分かること、最後はいつも目にしている着物の形になっていることが、“達成感”に繋がっている、と受講者さんは話してくださいました。

単純作業と考える行為のバランスが良い

『脇縫いなどのまっすぐに縫うだけの単純作業と、今縫ったところが着物のどの部分になるのかを頭の中で考えることのバランスが丁度よかった』と、ご感想をいただきました。

単純作業だけの場合、どれだけ美しく仕上げるのか、という技術向上を目指さすことに喜びを求めることになると思いますが、技術向上と共に、なぜこことここを縫い合わせるのか、なぜこの順番で縫うのか、など考えることがあることで学ぶ楽しさを感じていただけていると思います。

ご受講ありがとうございました!

この講座では、全国各地からご参加いただき、今回も東京や群馬など関東からご参加いただきました。
本当に、ありがとうございます。

「朝7時に出ました!」「前泊しました!」「後泊します!」
など、遠くても参加したいと思っていただけていることに、とても嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。

また来年も開催します!
ぜひたくさんの方のご参加お待ちしてます!

受講者さんの縫った着物(一部)

講座詳細

この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。