1日15分チャレンジ !!毎日コツコツ1工程ずつ進め、23日目にコートが出来上がりました!

ありがたいことに仕立ての仕事が立て込み自分の物を縫うまとまった時間が取れなくなってしまったので、ここは切り替えて、毎日15分だけ自分の物を縫おうと 1日15分チャレンジ をしてみました。結果23日目に被布衿コートが仕上がりました!ここではこの23日間を振り返りたいと思います。

1日15分チャレンジ 振り返り

1日目

今年のテーマが「コート」なのに全く縫えず、縫いたいんだけと縫えないんだよね、と話したところ「1日15分チャレンジしてみればいいじゃん」と知人からアドバイスをもらい、「良いかも!」と即スタート。

1日目は仕立て寸法を決めて終わり。
縫いたいと思っていたので湯通しはすでに済んでいて、いつでも縫える状態にあった反物です。湯通しが済んだ時点で被布衿にすることも決めていたので寸法出しもすんなりでした。

2日目

寸法が決まったので、裁断です。
地直しの作業もありますが、紬なので切ってから地直し。柄合わせも無く要尺もたっぷり合ったので15分ですんなり完了。順調な滑り出しです。

5日目

本当は身頃が仕立て上がった段階で衿丈の実寸を測って、色々検討してから衿を作るんですが、今回は自分のだし、衿丈を短くしようと思っていたので、手持ちの型紙からとりあえずの衿を作ってみました。これだけでもちょっと嬉しかったです。

10日目

6日目に印付けが終わり、7日目からようやく袖縫い。袖は工程が多く片袖を縫うのに2日もかかります。両袖で4日。この辺りから一気に縫ってしまった方が早いのではないか…と15分チャレンジの心が揺らぎましたがそこは粘って、10日目に両袖が完成しました。

11日目

この日から縦縫いがスタートしました。コートは基本的にミシン仕立てなので、例外なく今回もミシンです。たった15分でもサクサク進みます。昨日までの心の揺らぎは無くなり、気持ちよく15分チャレンジ続行。

13日目

背縫いを縫い始めてから3日でコートらしい形になりました。気分が上がりました。毎日15分、楽しい!そう、この頃までは毎朝8時半から15分縫っていました。

17日目

竪衿を作りました。
この辺りから朝一番が続かなくなり、1日の中のどこでもいいから15分縫おう、に変更。昼だったり夕方だったりに変わりました。

18日目

竪衿を付けました。
竪衿が付くとさらに完成に近づいた気分になり、楽しくなります。やる気も出ました。15分超えるけど縫い代の処理もしてしまいたい気分になりました。

21日目

肩滑りを縫いました。
コートを縫い始めた1日目からずっと肩滑りをどうするかを考えていました。付けるか付けないか。どの生地にするか。そもそも合う生地はあるのか。前日に探し、表地に合いそうな羽裏の残りを見つけたのでこれに決定。良いのが残っていてよかった。もし無かったら一旦チャレンジは保留になっていたところでした。

22日目

肩滑りもできたので衿付けをしました。
20日目の時に衿の検討をしていて、衿巾と衿下の明きを変えたところ、衿付けのカーブがいつもと逆になり本当にこれで合っているのかと不安ながら、出来上がっている衿に鋏を入れ、形を整え、仮縫いをしました。良好だったので22日目のこの日、本縫いをしました。半返しで縫ったので、この日は15分超えたと思います。

23日目

完成しました!
肩滑りの中綴じやくけ、紐付け、スナップ付けなど、1日15分とすると2回に分けて完成になるのですが、一気に仕上げてしました。

23日間の感想

「1日15分」と言っていましたが、実際のところ縫っているのは平日のみです。始めの頃は土曜日も15分縫っていましたが、最後の方は土日は縫っていませんでした。子供がいたり、学校行事があったり、習いごとがあったり、家の用事があったり、仕事があったり。それでもコツコツ15分を続ける今回のチャレンジはとても楽しかったです。楽しいと感じた理由の一つは、すでに分かっているもの、出来るものに対して、15分チャレンジをしたからかもしれません。私は「1日15分」で挑戦しましたが、「1日1工程」としても良いのかなと思いました。
ぜひ「1日15分チャレンジ」「1日1工程チャレンジ」してみてください。

完成したコート

単の被布衿コートです。生地は結城縮で春秋着用予定です。

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この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。