浴衣って難しいの? 和裁の難易度 をグラフにしてみました。

和裁を始めようと思った時、和裁教室に通う・独学で縫ってみる、どちらにしても始まりは“浴衣”からスタートする方が多いと思います。今回は、着物に関する何かを縫おうと思った時、何がどのくらいの難易度で、どのくらい時間がかかるのか、 和裁の難易度 グラフを作ってみました。

浴衣

和裁の難易度 グラフ

和裁難易度グラフ
  • 難易度:数字が大きくなるほど難しい
  • 時間:単位は時間、初めて和裁をする人が完成までにかかる時間の目安。プロの場合はグラフで表している時間の半分〜半分以下で完成。洋裁など裁縫をされている方の場合は表記時間の3分の2程度で完成。
  • (例)半襦袢の場合:難易度1、完成までにかかる時間は約10時間

和裁教室へ何回通えば完成するのか

グラフは時間刻みになっているが、約何回教室へ通えば完成できるのかも分かりやすくなっている。
KOTARO和裁教室の場合、1回2時間30分。2回で5時間となる。例えば、単裄直しの場合は完成まで約2回、浴衣の場合は完成まで約10回教室へ通う、となる。

浴衣は難易度が高いのか?!

上のグラフを見ると、浴衣の難易度は3。私の個人的な考えでは、簡単ではないけど着物を縫いたいと思うならここからスタートがおすすめ、と言う見解。完成までにかかる時間が25時間程度と長いのが難点。教室へ約10回通っていただくど完成する。

なぜ浴衣スタートがおすすめなのか

浴衣を1枚縫うだけで、和裁に必要な手縫いの技術を一通り経験することができる他、縫い代の始末の仕方や縫い方の名称、着物の部位の名称などにも触れることができる。初めての和裁で25時間和裁用語に触れるだけで和裁の基本を網羅できる。

浴衣の次は何を縫うのが良いのか

浴衣の次は、長襦袢や半襦袢、単の羽織をおすすめしている。
普段から着物を着る方へは、長襦袢や半襦袢がおすすめ。
長襦袢はすでに足りている方へは、単の羽織がおすすめ。
もっと着物が縫いたい方へは、ポリエステルの浴衣や単着物、子供の浴衣、男物の浴衣、広衿の浴衣、木綿着物、麻の着物、絹の単着物など、素材を変えてみるのがおすすめ。

浴衣以外から和裁を始めても良いのか

縫いたいもの、着たいものから始めるのもおすすめ。
特に完成した後、自分が着用する姿をイメージできる物は難易度が少々高くても、時間が少々かかるとしても、縫っている時間も楽しむことができる。和裁は、縫って完成ではなく、縫ったあと着用して完成だと常に感じている。

和裁を始めたいと思ったら

KOTARO和裁教室にいらしてください。
裁断から完成まで一人で縫えるようになりたい方、自分の普段着物は自分で作りたい方、お仕事で和裁の知識を活用したい方などに来ていただいています。カリキュラムを設けていないので、浴衣以外から和裁を始めたい方、肩上げ腰上げだけ学びたい方、通うペースを自分で決めたい方、寸法の知識も身につけたい方におすすめです。

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この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。