最大のメリットは、自宅で洗濯ができること。基本の 半襦袢 を仕立てました。

今年(2023年)のテーマは「長襦袢」
長襦袢は寸法も大切ですが、その出来上がっている形も様々であり、日常着として長襦袢を簡略化した半襦袢を着用されている方も多いのではないでしょうか。
今回は、まず基本の形の 半襦袢 を仕立てました。

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2023年のテーマは「 長襦袢 」

半襦袢

仕立て寸法

  • 身丈 裁ち切り1尺7寸
  • 袖巾 9寸
  • 肩巾 4寸5分
  • 袖丈 5寸
  • 袖付け 5寸
  • 見八ツ口 2寸5分
  • 前巾 いっぱい
  • 後巾 8寸2分
  • 肩明き 2寸3分
  • 繰越 3分
  • 衿付け込み 5分
  • 衿型 バチ衿

肩明き・繰越・衿付け込みは、2021年に仕立てた大島紬慶福花華の寸法に合わせた寸法。

半襦袢

仕立てのポイント

  • 衽が付いていない
  • 前巾いっぱいの寸法
  • 肩明きは8分のカーブを付けて切り込み
  • 馬乗りが多い
  • 地衿は綾織を使用
  • 身頃の素材は新モス

解説

衽を付けず前巾の寸法を布巾いっぱいで仕立てると言うのが基本の形となっている。
着心地を良くするため馬乗りはあえて長めにした。

肩明きは、2021年に仕立てた大島紬と同じ寸法にした。
長襦袢の肩明きは通常「着物の肩明き寸法 − 1分」とする場合が多いが、今回は着物と同寸とした。同寸にした理由は、首周りを少しゆったり着たいと言う意図と、半衿をあまり出したくないためである。

また着物の肩明きを8分のカーブをつけて切ったのに合わせ、半襦袢もカーブを付けて切り込みを入れた。

素材

身頃 : 新モス
袖 : 新モス
衿 : 綾織の地衿芯

綾織の地衿芯はKOTAROオンラインショップで販売しています。
適度な厚みと柔らかさが気に入っています。
https://kotarokimono.official.ec

仕立て画像

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この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。