名古屋にて 着物の裁断講座 を開催しました。
和裁教室に通っている4名の方にご受講いただきました。
KOTAROでは、年に2回着物の裁断講座を開催しています。
詳細はこちら:【ご案内】反物の裁断が知りたい !! 座学で学ぶ和裁 「着物の裁断講座」ご案内
着物の裁断講座 で何が学べること
この講座では、小紋着物の裁断と柄合わせをお伝えしています。
小紋着物を裁断するためには、下の3つを明確にしておくことがポイントです。
- 要尺の計算
- 傷汚れの隠し場所
- 柄の出し方
・要尺の計算では、身頃と衿・衽に必要な布の長さを計算と、縫い代の量の確認をします。縫い代は、最大どの程度まで縫い代を増やせるのか、最低どの程度まで縫い代を減らせるのか、などもお伝えしています。
・傷汚れの隠し場所では、隠す場所の順番をお伝えしています。
・柄の出し方では、着物の柄をどこに置けばいいのか、暗黙のルールがあります。そのルールについてお伝えします。
講座内では、ハサミを入れるまでに『どんな順番で、何を考えながら反物を置くのか』を3つのパターン(無地・飛び柄・市松)を考えます。
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裁断の時の“手の動き”と文鎮の使い方を確認
裁断をするとき、ものさしで足し算や引き算をしています。
右手と左手の動かし方と、どちらの方向が足し算で、どちらの方向が引き算なのか、実際になんども手を動かします。
ものさしで足し算・引き算ができるようになると、和裁の裁断が格段に楽になり、和裁の本や和裁の先生が話す内容を理解できるようになります。
もう一つ、文鎮の使い方を確認します。
木綿着物の場合、布があまりズレないので文鎮を使わなくても裁断できてしまいますが、使い方を覚えるとこんなにも便利な道具はありません。ここでは、反物を転がす時の文鎮の移動のさせ方を、実際に使って確認しています。
裁断の前に決めておくこと
裁断には、柄合わせをする前に決めておかなければいけないことがあります。
・仕立て仕様が決まっている
・仕立て上がり寸法が決まっている
仕立て仕様とは、バチ衿で単着物という単純なことではなく、
背縫いは背伏せをつけるのか、袋縫にするのか、二度縫いにするのか
褄下や裾の縫い代はいくつで仕上げるのか
縦縫いは片倒しにするのか、縫い目隠しにするのか、ということです。
小紋着物の柄合わせパターンは、無地・飛び柄・市松の3パターンしかありません。
しかし、反物のどこで身頃の布をとり、どこで袖をとるのかという、裁断のパターンは無限にあります。
無限にある裁断のパターンから最適なパターンを一緒に見つけていきましょう。
着物の裁断講座 詳細
次回は2023年11月22日(水)
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