仕立て替えも着物の楽しみ。小紋着物を 羽織 に仕立て替えました。

柄の大きな小紋着物を 羽織 に仕立て替えました。
購入時から、羽織にしたら可愛いだろう、ある程度着物として着たら羽織に仕立て直そう、と思っていた物。ようやく満足いくだけ着物として着用することができたので羽織に仕立て替えました。

羽織

仕立て寸法

  • 身丈 (肩)2尺7寸
  • 裄 1尺8寸3分
  • 袖巾 9寸5分
  • 肩巾 8寸8分
  • 袖丈 1尺3寸
  • 袖付け 6寸3分
  • 見八ツ口 2寸5分
  • 前巾 成り行き
  • 後巾 7寸
  • 肩明き 2寸5分
  • 繰越 1寸5分
  • 乳付け (肩)9寸
  • 前下がり 5分
羽織

仕立てのポイント

  • 前巾 成り行き
  • 衿の天継ぎ
  • 袖に継ぎ布

解説

羽織の前巾を指定すると脇線がズレ、畳んだ時、マチの中心で脇を折ることが出来ない。これは美しくないと感じ、前巾を成り行きで仕立てることにした。結果、前巾はとても狭くなったが、脇はマチの中心で折りたたむことができた。着用も特に問題ないと感じている。

この 羽織 に期待すること

  1. 着物から羽織に仕立て替えることは、和裁の世界では、昔から続いている当たり前のことである。仕立て替えの発信を通じて、仕立て替える楽しさを知ってもらえる嬉しい。
  2. 羽織の前巾は狭くても問題がないことを証明したい。

仕立て工程

羽織の仕立て工程はInstagramに投稿しています。>>> @wakamatsu_miki
「#羽織_濃紺に桜」にまとめています。

関連記事

\プロの方にたくさんご受講いただてます!/
この講座では、着物を仕立てるために必要な全ての寸法について標準寸法をお伝えし
その寸法を変えると着姿がどう変化するのかを解説しています。
着物寸法の基礎を知り、着姿から理想寸法を一緒に見つけましょう。
次回、2025年3月14日東京、2025年10月24日名古屋にて
着物の寸法講座を開催します。

この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。