着物寸法【基本】 衿の付込み

着物寸法「衿の付込み」について紹介します。仕立て上がった着物からは見ることのできない部分のため、よく分からないかもしれませんが、「衿の付込み」が変わると、衿の形が変わります。

衿の付込みを考える前に

衿の付込みを考える前に「肩明き」について解説します。

肩明き(かたあき)とは

身頃の中心に切り込みが入っています。この切り込みを「肩明き(かたあき)」と言います。直線で切ったり、カーブで切ったり、切り方は色々です。肩明きは、衿の中に隠れているので仕立てあがった着物から肩明きをみることはできませんが、衿を開いてみると確認することができます。

参考までに、下に衿を付ける前の写真を載せました。写真①の横方向にカーブした切り込みが肩明きです。これをボディに着せると写真②になります。肩明きが首のあたりに来ているのが分かると思います。衿を付けると写真③になります。

写真①
写真②
写真③

衿の付込み とは

「衿の付込み」とは、衿と身頃を縫い合わせる時の身頃側の縫い代の量を指します。ポイントは、背中心での縫い代の量を指している点です。

下写真の印付け図は、肩山を中心に右側が後身頃、左側が前身頃です。写真の中の①が繰越、②が衿の付込みになります。

印付け図
印付け図
付込み解説
緑の↕が衿の付込み

基本の寸法

基本の衿付け込みの寸法 3分、または、5分

寸法の違う着姿の比較

同じ繰越寸法でも、衿の付込みの量が違うと、衿の形が変わります。下に、繰越・肩明きの寸法は同じで、衿の付込み寸法のみ変えた比較写真を載せました。衿の形の違いが分かると思います。

付込みの違いによる衿の変化
左: グレーの着物 衿付込み3分、右: 黄色の着物 衿付込み8分

仕立てに必要な着物寸法

  1. 身丈(みたけ)
  2. 裄(ゆき)
  3. 袖巾(そではば)
  4. 肩巾(かたはば)
  5. 袖丈(そでたけ)
  6. 袖口(そでぐち)
  7. 袖付け(そでつけ)
  8. 身八ツ口(みやつくち)
  9. 袖丸(そでまる)
  10. 前巾(まえはば)
  11. 後巾(うしろはば)
  12. 抱巾(だきはば)
  13. 衽巾(おくみはば)
  14. 合褄巾(あいづまはば)
  15. 褄下(つました)
  16. 繰越(くりこし)
  17. 衽下がり(おくみさがり)
  18. 衿の付込み(えりのつけこみ)
  19. 剣先の縫い込み(けんさきのぬいこみ)
  20. 肩明き(かたあき)
  21. 衿型(えりかた)

参考資料

KOTAROではダウンロード可能資料を公開しています。
ダウンロード可能資料はKOTAROが運営するM KIMONOオンライン和裁教室に掲載しています。
資料一覧はこちら >>> 資料一覧

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