着物寸法【基本】 抱巾 の決め方

抱巾 (だきはば)という寸法を知っていますか?
着物の前身頃の胸辺りを指す寸法ですが、着姿、特に衿合わせに影響をあたえています。
ここでは、バストサイズから抱巾の寸法を計算で出す方法を紹介します。

抱巾

抱巾 とは

着物の前身頃の寸法です。
場所は、見八ツ口止まりの延長。ですが、私は、上揚げの位置を抱巾として測っています。
下の参考資料で着物のイラストで見る抱巾の位置を示しました。

参考資料
「着物の名称」 ダウンロード可能

計算式

(バストサイズ ÷ 4)+2㎝  

この計算式で出る抱巾の寸法は、衿合わせが深くない方に向いた数字。
個人的な感覚だと、シャープな衿合わせ向きの数字だと思っています。
例えば、バスト88㎝の場合、抱巾は24㎝。

参考画像

バスト88cm、抱巾24.5cm着用
前項の計算結果よりも少し広くして仕立てています。

抱巾

参考資料

KOTAROではダウンロード可能資料を公開しています。
ダウンロード可能資料はKOTAROが運営するM KIMONOオンライン和裁教室に掲載しています。
資料一覧はこちら >>> 資料一覧

関連記事

\プロの方にたくさんご受講いただてます!/
この講座では、着物を仕立てるために必要な全ての寸法について標準寸法をお伝えし
その寸法を変えると着姿がどう変化するのかを解説しています。
着物寸法の基礎を知り、着姿から理想寸法を一緒に見つけましょう。
次回、2025年3月14日東京、2025年10月24日名古屋にて
着物の寸法講座を開催します。

この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。